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深夜発ドライブの思い出と若さの特権

休日にドライブをすると、渋滞に巻き込まれることが多い。せっかく通行料を払ってまで、ノロノロ運転を強いられるのは、二重にストレスがかかる。渋滞が大嫌いな自分にとって、若い頃は深夜の移動が有力な選択肢だった。

金曜日の夜、授業や仕事が終わってから準備を整え、街の交通量が減る21時ごろに出発。深夜は信号で止められることが少なく、下道でも快適に運転できた。高速道路料金を節約するため、もっぱら国道を使って目的地に向かっていた。朝方には目的地に到着し、渋滞が始まる前に移動が完了している。これが理想的なドライブスタイルだった。

ただ、この方法にはデメリットもある。日中に睡眠をとる必要があるという点だ。眠気を感じながらの運転は非常に危険なので、途中で適度に睡眠を挟むことが欠かせなかった。そのため、快適に睡眠が取れる車が必要だったし、短時間の睡眠でもしっかり休める体力も求められる。

歳をとり、娘も生まれてからは、この深夜移動のスタイルはまったく実行できなくなった。深夜のドライブは、若さの特権だったのだろう。ただ、いまだに深夜に走った国道の風景を思い出すことがある。少しずつ記憶も薄れていくけれど、それもまた、大切な思い出だ。

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