愛知県内で交通量の多い道路TOP10を紹介

国道1号や国道23号、国道19号に国道41号など、中部地方を代表する国道が通る愛知県。そんな数々の路線を、交通量でランク付けした場合、前述の国道たちの順位はどうなるのだろうか。また、国道以外で交通量の多い愛知県内の道と言えば、どこをイメージするだろう。ぜひ予想してから記事を読んでみて欲しい。

INTRODUCTION
はじめに

中京圏は車社会だ。名古屋市のホームページによれば、首都交通圏と比べて自家用自動車の利用率が2倍以上となっている。その理由の一つに早くから道路網の整備が進んだことがあると言われているが、そんな愛知県の中で最も利用されている道路はどこだろうか。交通量の多い路線を探すにあたり、東名高速や伊勢湾岸道など、高速道路を含む有料道路は対象外とした。また、例えば国道1号であっても蟹江町区間と岡崎市区間では交通量が全然違う。今回は愛知県内で一番交通量が多い区間のデータで比較した。

CHAPTER.01
第1位 一般国道23号

愛知県の大動脈

豊橋市から三重県伊勢市まで伊勢湾を囲うように走る一般国道。国道1号のバイパスとして機能しており、名古屋市緑区の大高付近から蒲郡市までは信号無しの高規格な道となっている。現在工事中の区間が完成すれば、名古屋市緑区の大高周辺から静岡県の浜名大橋の先まで信号無しの無料路線となるため、更に交通量は増加しそうだ。

交通量の多い箇所

交通量データ

CHAPTER.02
第2位 一般国道247号

いわゆる西知多産業道路

名古屋市から常滑市へ向かう際は多くの人が利用するだろう。東海IC付近では渋滞が頻発するため、交通量が多いことにも納得できる。4車線ではあるが高規格の路線で、途中国道155号に切り替わって知多市の新舞子周辺まで信号無しで走行することができる。

交通量の多い箇所

交通量データ

CHAPTER.03
第3位 一般国道22号

名古屋と岐阜を結ぶ大動脈

片側3車線区間が続く、名岐バイパスと呼ばれる道。交通マナーの悪さが目立つ路線だと言われることがあるが、そこまでの酷さは感じていない。一宮市街地周辺では渋滞が頻発するため、混む時間帯には通りたくない。

交通量の多い箇所

交通量データ

CHAPTER.04
第4位 一般国道41号

名古屋と富山を結ぶ大動脈

第4位は名古屋中心部から北へ進む国道41号。下呂市や高山市を通過し富山市まで伸びている。名古屋高速が小牧まで並走するが、その先の尾張北部（犬山市や扶桑町）へ向かう際に重要な路線だ。現在の県道27号が旧道で、岐阜との県境では犬山橋を通過していたが、現在は可児市で木曽川を渡る。

交通量の多い箇所

交通量データ

CHAPTER.05
第5位 一般国道19号

名古屋と長野を結ぶ大動脈

中津川市以東は木曽高速と呼ぶ人もいるほど、信号が少ない走りやすい道となっている。名古屋市中心部から春日井市にかけては都会型の路線で、東名高速春日井ICまで片側3車線が続く。勝川駅前から春日井ICまではロードサイド店が道路脇に立ち並び、県内屈指の郊外型の街風景が見られる場所でもある。

交通量の多い箇所

交通量データ

CHAPTER.06
第6位 一般国道1号

名古屋市でも片道1車線

天下の国道1号でありながら、愛知県内では意外と狭い箇所が多い。名古屋市緑区の区間では、鳴海の東海自動車学校付近から国道23号と接近する豊明ICまで片道1車線の道が続いている。その影響もあってか、環状道の国道302号との交差点では渋滞がよく発生している。

交通量の多い箇所

交通量データ

CHAPTER.07
第7位 名古屋長久手線

名古屋を代表する路線

区間によって広小路通、東山通、グリーンロードと呼ばれる道であるが、第7位で初めて国道以外がランクインした。愛知県道第60号名古屋長久手線は主要地方道に指定されており、名古屋市営地下鉄東山線が地下を走っている区間が多い。この道を長久手から中心部に向かって走ると、星ケ丘から本山、池下から今池、さらに千種から栄と、中心部に向かって徐々に都会になっていく街並みを楽しめる個人的に大好きな道だ。

交通量の多い箇所

交通量データ

CHAPTER.08
第8位 矢場町線

日本に3本ある100m道路の一つ

名古屋市道矢場町線と言っても分かりづらいと思われるが、若宮大通、100m道路と言えば知名度が爆上がりだと思われる。名古屋市中心部を代表する大通で、市道でありながらランクインするのは当然と言える。

交通量の多い箇所

交通量データ

CHAPTER.09
第9位 岡崎環状線

岡崎市の県道がランクイン

岡崎市の中心部を避けるように、時計で言えば大体0時から5時までの弧を描く路線。両端も他の県道がそのまま続いており、道なりに進めば衣浦トンネルと刈谷ハイウェイオアシスに辿り着く。

交通量の多い箇所

交通量データ

CHAPTER.10
第10位 堀田高岳線

国道41号かと思っていたアノ区間

全線にわたって名古屋高速が上部を通る。名古屋市道堀田高岳線は、イメージとしては国道1号と国道41号を道なりに繋ぐ路線。車で走行していると気づくことは難しいが、高岳交差点で国道41号と堀田高岳線が切り替わっているようだ。当然、多くの交通量を引き継ぐため第10位にランクインした。

交通量の多い箇所

交通量データ

※この記事の参考とした資料（平成27年度全国道路・街路交通情勢調査 一般交通量調査 箇所別基本表）

SUMMARY
まとめ・感想

名古屋市周辺が多くランクインする中、三河地方では岡崎市と豊川市が食い込んだ。国道1号は愛知県内を横断するが、一番交通量が多いのは音羽蒲郡IC周辺だった。田原市や豊橋市、豊川市など東三河から西へ高速道路を使用して移動する場合、多くの車が音羽蒲郡ICを利用するため、交通量が増加するのだろう。国道23号バイパスの蒲郡から豊橋にかけての区間が完成すれば、少し変化があるかもしれない。

最期に、上位10路線のデータを一覧にして掲載する。国道23号が圧倒的な交通量であることが分かる。渋滞も事故も頻発する、愛知県を代表するNo.1道路といっても過言ではないようだ。