色々な自治体の広報紙を読んでみる。広報みのかもver.2023年01月号
広報紙TALK!は、色々な自治体の広報紙を読んで、気になる部分を調べてみるコーナーです。面白い施策やイベント情報、羨ましくなるような公共施設、その自治体が抱えている課題などを発掘していきましょう。
今回の広報紙は以下のとおりです。一緒に読みたい方はボタンのリンクから自治体のホームページをご覧ください。
- 広報紙名:広報みのかも
- 発行年月:2023年1月号
- 自治体名:岐阜県美濃加茂市
TALK.01
自治会が抱える課題についての特集ページ
近年は特に都市部で、自治会の加入率の低下が問題視されています。岐阜県市町村の自治会加入率を調べてみたら、美濃加茂市は高い方ではない様子。逆に加入率が高いのは、池田町・大野町・輪之内町・東白川村。
広報記事によれば、美濃加茂市内には171の自治会があるようですが、かなり数が多い気がします。地域コミュニティの在り方も、自治体ごとにバラバラですよね。記事では、高齢による体力の衰えで役ができないことを理由に、高齢者の退会が多く見られる、とあります。地域コミュニティで見守る必要がある高齢者が抜けてしまう課題が見えてきます。
暮らしの中で違和感のない組織を目指し、将来的には自治体の主体的な課題解決活動を事例集にまとめて、自治会の皆さんに共有する、と記載がありました。自治体の事例集は、作成している街をいくつか見たことがありますが、ぜひマイナスなイメージ部分を払拭し、加入率増加につながると良いですね。
美濃加茂市は、今後の更なる自治会への加入促進に向けた取り組みとして、平成29年10月に以下の4団体で協定を締結していました。不動産屋で、加入率増加のためのチラシ配布などを行っているそうです。
- 美濃加茂市自治連合会
- 公益社団法人 岐阜県宅地建物取引業協会中濃支部
- 公益社団法人 全日本不動産協会岐阜県本部
- 美濃加茂市
TALK.02
みのかも定住自立圏
男女共同参画ブックフェアやアンケートを、みのかも定住自立圏で実施しているようです。定住自立圏構想については、以下のリンクから総務省のホームページをご覧ください。みのかも定住自立圏は、美濃加茂市を中心都市として、坂祝町・川辺町・富加町・七宗町・白川町・八百津町・東白川村から構成されています。愛知県では、定住自立圏においてビジョンを策定しているのは2カ所。刈谷市が中心都市宣言をして、知立市・高浜市・東浦町で構成する自立圏と、西尾市が中心都市宣言をして、旧一色町・旧吉良町・旧幡豆町・旧西尾市が範囲となっている自立圏です。刈谷市と西尾市以外で定住自立圏構想情報に登録されている中心市は、豊田市・安城市・田原市です。ただし、これらの都市は中心市宣言をしていません。
関連:定住自立圏構想(総務省ホームページ)
TALK.03
女性活躍推進センターRe:Ola
再就職応援セミナーやライフスタイル相談など、女性活躍に資する講座を実施していますが、美濃加茂市には女性活躍支援センター「Re:Ola」があります。女性センターや男女共同参画施設を持っている自治体は多いですが、女性活躍支援施設があるのは珍しく、できた経緯などを見るとかなり力が入っていることが分かります。過去には、現在のMEGAドン・キホーテ美濃加茂店内に施設があったようですが、現在は中部医療センター内の子育て支援センター前にあります。
TALK.04
美濃加茂市起業家支援 姫biz
広報には姫bizに関しての記事もありました。姫bizは何なのか調べてみると、美濃加茂市のスタートアップ支援の事務局みたいです。現状、多くの起業家は男性であることを踏まえ、女性の起業家を増やすための手厚い支援を行っている感じですかね。先ほどのRe:Olaも含め、美濃加茂市は女性活躍にかなり力が入っている街という印象を受けました。
Summary
感想・おわりに
広報紙のデザインがとても好みでした。また、広報紙のいろいろな箇所で定住自立圏の話がでてきていました。加茂郡の中心都市として、美濃加茂市の行政は市域人口以上の住民が相手となってくるので、とても重要な役割ですね。以前に佐世保市を調べた時も似た感じだったことを思い出しました。
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