愛知県第2の都市は豊田なのか、それとも豊橋・岡崎か。様々なデータから考察する。
第2の都市っていう響き、格好良いですよね。大きく日本で見れば大阪ですし、アメリカならロサンゼルスですかね。オーストラリアであればメルボルン。
この第2都市って、単に「人口が2番目に多い都市」というわけでは無いんですよね。人口だけで言ってしまえば、日本の第2都市は横浜市になるわけですが、東京、大阪、名古屋の順で日本三大都市ということに異論を唱える人は少ないと思われます。そこには、都市の拠点性や中枢性、歴史などが絡んでくるわけです。
今回は愛知県の第2都市を、様々なデータを見て考察するという内容です。長くなりますが、是非お付き合いください。
中部地方は混戦が多い?
愛知県は、名古屋市の都市規模が大きすぎることもあり、それに次ぐ抜き出た第2都市がありません。しかしよく考えてみると、誰もが納得する第2都市がある都道府県の方が少数派なのかもしれません。
中部地方を見ても、迷わず第2都市を選定できるのは、自信を持って言える順に、富山県の高岡市、新潟県の長岡市、長野県の松本市、石川県の小松市ではないでしょうか。静岡県と三重県は県庁所在地が人口では県内2番目の都市になっていますし、岐阜県は飛騨地方を無視して大垣市と即答できるか、自信がないです。
愛知県の有力都市を選出
さて、名古屋市以外の県内市町村全てのデータを調べていくには効率が悪すぎます。名古屋に次ぐ第2都市として可能性のありそうな都市を最初に絞ってしまいます。
まず、中核市の豊橋市、岡崎市、一宮市、豊田市の4都市。そして厳しいとは思いつつも、一応特例市の春日井市も追加し、以下の5都市を候補とします。
豊橋 岡崎 一宮 豊田 春日井
詳しく調べる前の私のイメージは以下のとおりです。皆さんの予想はいかがですか?
豊橋 ≧ 豊田 ≧ 岡崎 > 一宮 > 春日井
まずは人口で比較する
こうした都市比較をするなら、人口は欠かせません。ただし、後述しますが、個人的には単純な人口比較よりも都市圏人口比較の方が重要だと考えていますので、単純な自治体人口は参考程度の気持ちでご覧ください。とは言っても、人口は都市規模を図る上で大事な要素ではあります。今回、それでも都市圏人口を重要視するのは、単純人口ではそれほどの差が見られないからです。名古屋市が圧倒的すぎて、第2都市は接戦であることがよく分かります。
2024年1月時点(単位:万人)
人口推移も見てみよう
1980年からの人口推移を確認してみます。グラフは、春日井市を除いた中核市のみの比較です。
豊田市と岡崎市が似たような傾向を示していますが、先に豊田市の人口増加が頭打ちになったイメージです。豊田市や岡崎市ほどではありませんが、豊橋市も80年代・90年代に大きく人口を増加させ、2000年前後には一宮市とほぼ同じ人口規模となっていましたが、人口のピークが早く、2010年代から人口を減少させた結果、現在は四番手となっています。
面積・人口密度で比較する
続いては、現在の都市規模を見ていきます。国勢調査から、人口・面積・人口密度の数値を取り出し、順位を付けました。結果は以下のとおりです。
自治体基礎データ
順位 | 人口(千人) | 面積(㎢) | 人口密度 (1㎢当たり) |
---|---|---|---|
1位 | 422.3 | 豊田市918.32 | 豊田市3339.2 | 一宮市
2位 | 384.7 | 岡崎市387.2 | 岡崎市3327 | 春日井市
3位 | 380.1 | 一宮市261.86 | 豊橋市1420.3 | 豊橋市
4位 | 371.9 | 豊橋市113.82 | 一宮市993.4 | 岡崎市
5位 | 308.7 | 春日井市92.78 | 春日井市459.9 | 豊田市
平成の時代に、岡崎市、豊田市、一宮市は合併によって市域を大幅に広げました。豊田市や岡崎市の人口密度が少ないのは、山間部の過疎地域を吸収したためと言えます。それに対し、人口密度で1位の一宮市は、同じように平成の合併で市域を広げましたが、合併の相手が、尾西市と木曽川町という人口規模の大きい自治体だったことから、人口密度は依然高くなっています。個人的には、春日井市より人口密度が高いことは驚きでした。
ただ、地理好きな人であれば、単純な人口だけではなく、都市部の人口や都市圏人口が気になると思います。そこで、今回は単純な人口だけでなく、都市圏人口や人口集中地区も調べていきます。
都市圏人口で比較してみる
まずは地図で都市圏の分布を確認してみましょう。大きく見れば、どの都市も中京大都市圏の一部ですが、今回は細かく分かれる都市雇用圏を見ていきます。やはり名古屋市の影響は特大ですが、愛知県には4つの都市圏が存在します。大きい順に、名古屋都市圏(濃いオレンジ色)、豊橋都市圏(薄いオレンジ色)、豊田都市圏(黄色)、蒲郡都市圏(灰色)です。
- 名古屋都市圏
-
濃いオレンジ色
岐阜県や三重県にも広がる - 豊橋都市圏
-
薄いオレンジ色
豊橋市・豊川市・新城市・田原市・東栄町 - 豊田都市圏
-
黄色
豊田市・みよし市 - 蒲郡都市圏
-
灰色
蒲郡市 - 都市圏に属さない自治体
-
薄い紫色
ー | 1位 | 2位 |
---|---|---|
都市雇用圏 2015年 | 670,144 | 豊橋都市圏484,352 | 豊田都市圏
名古屋の影響大
2010年の調査までは、岡崎市も都市圏を形成(岡崎市+幸田町)していて、都市圏人口は約41万人でした。2015年の調査では、岡崎市は名古屋都市圏に組み込まれています。一宮市と春日井市も、当然ながら名古屋都市圏の一部です。
独自に都市圏を形成している豊橋市と豊田市を比較してみると、豊橋都市圏(豊橋市+豊川市+田原市+新城市+東栄町)の方が、豊田都市圏(豊田市+みよし市)より圏域人口が多いです。過去には、静岡県の湖西市も圏域だったようです。現在の湖西市は浜松都市圏です。
豊橋と豊田が優位
独自に都市圏を形成している点で、豊橋市と豊田市が、第2都市として大きく有利だと思います。ちなみに、2015年以降、名古屋都市圏は名古屋市のほかに5市の中心都市が設定されています。小牧市、半田市、東海市、刈谷市、安城市です。岡崎市、一宮市、春日井市の名前が挙がってきません。
都市圏における比較では以下のような印象でした。
豊橋 > 豊田 >>> 岡崎 ≧ 一宮 = 春日井
人口集中地区で比較してみる
都会感が分かる?
単に面積が広い都市は人口も多くなりがちですが、人口集中地区(DID)のデータを見れば、いわゆる市街地区域にどれだけ人が住んでいるかが分かります。人口集中地区の人口や人口密度が大きい街は、実際に訪問した際に都会という印象を持つことが多いです(体験談)。
それでは、国勢調査を参考に一覧表を作成したので、ご覧ください。
人口集中地区
順位 | 人口(千人) | 面積(㎢) | 人口密度 (1㎢当たり) |
---|---|---|---|
1位 | 299.6 | 岡崎市52.40 | 岡崎市6,077 | 豊田市
2位 | 276.7 | 一宮市50.76 | 一宮市5,892 | 豊橋市
3位 | 276.1 | 豊橋市46.87 | 豊橋市5,795 | 春日井市
4位 | 268.0 | 春日井市46.24 | 春日井市5,717 | 岡崎市
5位 | 246.1 | 豊田市40.50 | 豊田市5,450 | 一宮市
人口集中地区の推移を確認
1980年からの人口集中地区(DID)人口を比較してみます。国勢調査のデータを基に作成しました。
豊橋市が、近年になって都心回帰で人口集中地区人口が増加していることがわかります。また、岡崎市も人口集中地区の人口が大きく増加しています。
続いて、人口集中地区面積の推移をグラフ化してみます。
豊田市のみ、面積が減少している点に注目です。ただし、人口集中地区人口は微増しているので、より中心部の密度が高くなっていることが伺えます。岡崎市と豊橋市は、大きく面積を伸ばしています。
自治体 | 2020年 増減率 | 2015年 増減率 | 2010年 増減率 |
---|---|---|---|
豊橋市 | 3.88 | 0.43 | 1.93 |
岡崎市 | 3.57 | 1.6 | – |
一宮市 | 1.02 | 0.32 | 1.53 |
春日井市 | -1.47 | -0.09 | 1.99 |
豊田市 | 0.48 | 1.76 | 0.12 |
岡崎市と豊田市の対比
当たり前ではありますが、人口集中地区が広ければ、それだけ人口集中地区に住む人の数も多いということです。面積・人口ともに一番手は岡崎市です。意外なのは豊田市で、春日井市よりも人口集中地区の面積は狭くなっています。そして一宮市が二番手ということにも注目です。
人口密度に注目すると、豊田市が一番高いです。都市圏の中心都市となっている豊田市と豊橋市が1位、2位となりました。確かに、中心部の賑わいを比べてみると、あくまで体感ですが岡崎市・一宮市に比べ豊田市・豊橋市のほうが人が多く賑わっている感じはありますね。
中心駅の乗客数で比較してみる
続いては、その街の中心駅がどのくらい利用客がいるか、データで見ていきます。
中心駅の乗降客数
自治体 | 中心駅 | 乗降客数【人/日】 |
---|---|---|
豊橋市 | 豊橋駅(JR・名鉄) | 57,566(JR)※ 35,252(名鉄)※ |
岡崎市 | 東岡崎駅(名鉄) | 40,015 |
一宮市 | 尾張一宮駅(JR) 名鉄一宮駅(名鉄) | 54,069(JR)※ 29,196(名鉄) |
春日井市 | 高蔵寺駅(JR) | 40,806(JR) 11,129(愛環) |
豊田市 | 豊田市駅(名鉄) | 24,088 |
※降車客を含まないデータについて、今回は勝手に2倍しました。
大動脈路線が通る都市
豊橋駅と一宮駅はJR東海道本線、名鉄名古屋本線という愛知県の大動脈が通り、乗り換えが可能な大きな駅となっているのに対し、岡崎市はJRと名鉄の駅が離れています。また、春日井市はJR中央本線が通り、高蔵寺駅・春日井駅・勝川駅とそれぞれ利用客が多いため、どれもターミナル駅という印象はあまりありません。
鉄道比較で不利な豊田市
豊田市は幹線沿いから外れているため、鉄道網が弱く、駅の乗降客も伸びていません。知立駅の高架化後、名鉄が豊田市駅まで特急を走らす計画があるみたいですが、実現すれば利用客数は伸びるだろうと思います。
豊田市の中心駅、豊田市駅からは名鉄豊田線が名古屋方面へ伸びており、名古屋市営地下鉄と直通運転を実施しています。そのため、乗り換えなしで名古屋のオフィス街、伏見へ通勤が可能です。この点、必ず乗り換えが必要な他の都市に比べると、大きなメリットのように感じますが、実際はこの区間を走る電車は全て各駅停車で時間がかかりすぎるという弱点があります。
愛知県南部の重要駅
愛知県内で名古屋市に位置する駅を除いた場合、最も利用客が多いのは県南西のターミナル駅である豊橋駅のようです。その要因は主に2つあるかと思います。第一に、東海道新幹線の存在です。愛知県には東海道新幹線の駅は3か所。名古屋駅、三河安城駅、豊橋駅です。新幹線の駅があるという点で大きな長所です。第二に、地域の拠点駅であるということ。東三河地方の交通網を確認すると、田原市からは豊橋鉄道、山間部の新城市や東栄町からはJR飯田線が豊橋駅に乗り入れています。
以上をふまえて、中心駅の比較は以下のとおりと判断しようかと思います。
豊橋 > 一宮 > 春日井 > 岡崎 ≧ 豊田市
主要駅周辺人口で比較してみる
駅周辺の人口についても調べてみます。主要駅を中心とした、半径2km圏内に住んでいる人の数です。
順位 | 自治体 | 中心駅 | 周辺人口【人】 |
---|---|---|---|
1 | 一宮市 | 尾張一宮・名鉄一宮駅 | 86,377 |
2 | 岡崎市 | 東岡崎駅 | 70,048 |
3 | 豊橋市 | 豊橋駅 | 67,988 |
4 | 豊田市 | 豊田市駅 | 55,210 |
5 | 春日井市 | 高蔵寺駅 | 45,280 |
意外なような、意外ではないような。一宮市と岡崎市が1位、2位となりました。独自の都市圏を形成していない2都市ですので、ベッドタウン的側面が強く出ていると言えるのかな?
商業・工業規模で比較してみる
商業では良い勝負
商業年間商品発売額は2015年度、それ以外は2016年度のデータを使用しています。豊田市は事業所数や小売業売場面積に対して年間商品発売額は非常に高くなっています。春日井市は全てにおいて5位で、商業規模は豊橋市・岡崎市・豊田市が上位と言えます。詳細は以下のとおりです。
商業関係
順位 | 商業年間商品発売額 【十億円】 | 商業事業所数 【事業所】 | 小売業売場面積 【㎢】 |
---|---|---|---|
1位 | 1,645 | 豊田市3,317 | 豊橋市427 | 岡崎市
2位 | 1,242 | 豊橋市2,923 | 岡崎市391 | 豊橋市
3位 | 1,063 | 岡崎市2,778 | 一宮市352 | 一宮市
4位 | 899 | 一宮市2,430 | 豊田市329 | 豊田市
5位 | 春日井市 662 | 春日井市 1,859 | 春日井市 317 |
豊田市の圧勝
工業部門では言うまでもなく豊田市が圧倒的な数値で1位。第3次産業が中心となっている現在、工業の数値をどこまで加味するか難しいですが、工業が盛んであればそれだけ従事する人間がいるわけですから、街のにぎわいにも影響してきます。
工業関係
順位 | 製造品出荷額等 【十億円】 |
---|---|
1位 | 14,166 | 豊田市
2位 | 2,056 | 岡崎市
3位 | 1,300 | 豊橋市
4位 | 春日井市 741 |
5位 | 521 | 一宮市
歴史から考察してみる
明治時代以前
まずは江戸時代。大雑把に言ってしまうと、豊橋市が三河吉田藩、岡崎市が岡崎藩、豊田市が挙母藩、それぞれ藩庁が置かれていました。一宮市と春日井市は尾張藩(藩庁は名古屋)の一部分です。
江戸時代の藩と石高
藩名 | 石高 | 藩庁 |
---|---|---|
三河吉田 | 3~7万石程度? | 吉田城 |
岡崎 | 5万石程度? | 岡崎城 |
挙母 | 2万石程度? | 挙母城 |
調べてみると、大きかったのは三河吉田藩のようです。藩で考えれば、豊橋市≧岡崎市>豊田市でしょうか。藩庁が置かれるということは、少なくとも政治的な中枢機能が備わっていたと言っても良いはずです。この点、重要視していきたいと思います。また、徳川家の影響力に関係して、岡崎藩の政治力は石高だけでは計れなかったと言われているようです。
よって、このデータだけ見れば、豊橋市と岡崎市が優勢な気がします。
岡崎 = 豊橋 > 豊田 >> 一宮 >> 春日井
明治時代以後
さて、明治となって藩の時代は終わります。愛知県は、現在の形になる前に、愛知県と額田県が合併しています。額田県は現在でいう三河地方。現在の豊田市や岡崎市、豊橋市も範囲に含まれるわけです。たった1年しか存在しなかった額田県ですが、県庁はどこに置かれたか。実は、岡崎城に置かれていました。これを重要視して、歴史では岡崎市がリードとさせていただきます。
さらに時代は進み、大正時代。Wikipediaで、1921年末の人口がありましたので、これも判断材料に使ってみます。
1921年末の自治体人口
県内順位 | 自治体 | 人口【人】 |
---|---|---|
2 | 豊橋市 | 65,033 |
3 | 岡崎市 | 41,684 |
4 | 一宮市 | 30,558 |
16 | 西加茂郡挙母町 | 12,317 |
ー | (春日井) | 不明 |
この時点では愛知県に市は4つ。名古屋市、豊橋市、岡崎市、一宮市です。豊田市と春日井市は、後から発展してきた都市であることが分かりますね。
ちなみに市制移行した順番は、豊橋市、岡崎市、一宮市、春日井市、豊田市(挙母市)です。
岡崎 = 豊橋 > 一宮 ≧ 豊田 > 春日井
歴史的な一宮市
ちなみに意外と昔から人口が多かった一宮市ですが、歴史を振り返ればその理由もわかります。一宮市は真清田神社の門前町として、また、繊維の街として古くから繫栄しました。江戸時代には日用品の交換や綿織物の売買のため「三八市」が開かれ、大変にぎわったようです。明治以降は毛織物工業の産地として急速に発展し、昭和初期には「毛織物王国・一宮」の名前が全国に知れ渡りました。
これまでのデータから第2都市を決める
完全に決め切るのは難しいですが、これまでのデータを見て、可能性が低いなと思う順に言及していきたいと思います。名古屋市が一番手都市として、六番手から二番手の都市を決めていきます。
第6都市は春日井市
まず、六番手は春日井市だと思います。春日井市は、高蔵寺ニュータウンを始め名古屋市へ通勤・通学する人のベッドタウン的要素が強く、人口は多いものの都市圏を独自に形成していない点で第2都市は難しいと判断しました。歴史を重視する場合、六番手は春日井市ではなく半田市や刈谷市では?と思う方もいるかもしれません。しかし春日井市は、政府が指定した中枢中核都市であり、これは県内では名古屋市、豊橋市、岡崎市、豊田市、春日井市の5市だけが選定されています。この事実を見るに、春日井市には中核市に匹敵するポテンシャルがあると考えられます。
第5都市は一宮市
続いて五番手は一宮市としました。人口や人口集中地区を見れば、都市規模はかなり大きいです。東海道沿線に位置しているため、駅利用者や人口はかなりの数値です。ただし、名古屋都市圏に含まれていること、都市の中枢機能が豊橋市や岡崎市に比べ弱いことを考え、五番手としました。尾張地方に限れば、名古屋市に次ぐ第2都市であると思います。
第4都市は岡崎市
ここから先が、非常に難しく、全員が納得する順位はつけられないと思います。今回、筆者が選んだ四番手は岡崎市です。歴史ある都市であり、額田県では県庁所在地であったこと、愛知県の西三河県民事務所が設置されている(一部は豊田市)を考慮すると、名古屋に次ぐ第2都市としても問題は無いように思います。ただ、豊橋市や豊田市と違って、名古屋都市圏に組み込まれている点を重視し、四番手としました。
第3都市は豊田市
いよいよ大詰めですが、三番手は豊田市としました。戦後、急速な発展を遂げ、人口では名古屋市に次ぐ2位となっています。鉄道網に弱点はありますが、都市圏の中心都市となっていること、全国的な知名度も加味すると第2都市と言われても何も不思議はありません。また、2045年の将来推計人口では約40万人となっており、豊橋市の2045年推計人口は約32万人です。今後、第2都市としての地位が入れ替わる可能性は大いにあると思います。
第2都市は豊橋市
筆者が決めた、愛知県における名古屋市に次ぐ第2都市は豊橋市です。約67万人都市圏の中心都市であり、その都市圏規模は豊田市のそれを大きく上回っています。また、名古屋市に次ぐ2番目の市制移行を果たした都市であり、歴史的にも箔が付いています。東海道新幹線の駅もあり、豊田市の弱点である歴史・交通の面で豊橋市がリードしていると考えています。ただ、愛知県内において、産業面で豊田市の影響力は非常に大きく、将来的に大きな人口減少が予想される豊橋市がいつまで第2都市でいられるか注目です。
まとめ・感想
今回、第2都市に選出したのは豊橋市です。豊橋市と豊田市はめちゃくちゃ悩みました。
でも、地理系の動画などを見てると、豊田市を第2都市としてるほうが多くないですか。
そういった動画では、便宜上、人口が2番目に多い都市を第2都市としていることが多いね。色々な要素を考慮して第2都市を決めるのは難しいからね。
人口だけで決めてしまうと、静岡県の第3都市が沼津市ではなく富士市になっちゃいますもんね。
現在は、第二都市が豊田市へ移る過渡期だと思っているよ。もう20年もすれば、完全に愛知県の第2都市は豊田市になるかもしれないね。ただ、自動車産業が今後どうなるか、という点も大きいとは思うけど。
他の都道府県でも、歴史や都市圏などを含めて第2都市を考察したらどうなるか、気になります。
岐阜県とか面白いかもしれないね。また時間が有ったら東海地方から順にやっていくことにするよ。
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