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昼夜間人口比率で見る愛知県の市区町村

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みするー

日常生活において、通勤や通学で市町村を超えるという人は多いと思います。夜には居住自治体へ帰って寝る、ということは昼間に人口を周辺から吸収している街があるはずです。今回は、国勢調査のデータを用い、その様子を見ていきます。

目次

昼夜間人口比率とは

昼夜間人口比率は、夜の人口に対して昼の人口がどれくらいかを表す指標。商業の中心地であったり、多くの教育機関や企業があったり、都市機能が充実していると数値が高くなる。人口10万人の都市で、昼間に人口が11万人になっていれば、昼夜間人口比率は110となる。この数値を見れば、市域を超えた人の移動の様子が分かりやすくなる。

例えば、名古屋市中区の場合。

国勢調査のデータを基に筆者作成

注意しておきたいのは、昼夜間人口比率が高ければ良い街かといえば必ずしもそうではないこと。住みやすい街ランキングで上位にランクインする自治体は、昼夜間人口比率が100を切っている都市が多い。昼間人口が膨らむ自治体が抱える問題や悩みについては、別途記事にする予定。

愛知県全自治体の
昼夜間人口比率データ

昼夜間人口比率一覧

番号市区町村名昼夜間人口比率
1名古屋市千種区107.6
2名古屋市東区157.9
3名古屋市北区87.0
4名古屋市西区103.4
5名古屋市中村区183.9
6名古屋市中区348.2
7名古屋市昭和区114.9
8名古屋市瑞穂区99.9
9名古屋市熱田区135.2
10名古屋市中川区84.0
11名古屋市港区117.0
12名古屋市南区99.7
13名古屋市守山区84.0
14名古屋市緑区76.1
15名古屋市名東区82.0
16名古屋市天白区84.2
17愛知県豊橋市96.3
18愛知県岡崎市94.4
19愛知県一宮市85.4
20愛知県瀬戸市90.0
21愛知県半田市100.4
22愛知県春日井市90.4
23愛知県豊川市93.2
24愛知県津島市94.5
25愛知県碧南市98.9
26愛知県刈谷市123.5
27愛知県豊田市112.8
28愛知県安城市106.0
29愛知県西尾市97.4
30愛知県蒲郡市93.7
31愛知県犬山市97.0
32愛知県常滑市105.2
33愛知県江南市81.8
34愛知県小牧市121.0
35愛知県稲沢市96.9
36愛知県新城市98.2
37愛知県東海市102.7
38愛知県大府市103.7
39愛知県知多市76.0
40愛知県知立市81.1
41愛知県尾張旭市79.2
42愛知県高浜市91.5
43愛知県岩倉市76.5
44愛知県豊明市94.8
45愛知県日進市91.2
46愛知県田原市110.0
47愛知県愛西市81.4
48愛知県清須市91.2
49愛知県北名古屋市87.9
50愛知県弥富市100.0
51愛知県みよし市103.4
52愛知県あま市81.7
53愛知県長久手市106.9
54愛知県東郷町81.4
55愛知県豊山町134.2
56愛知県大口町145.3
57愛知県扶桑町77.2
58愛知県大治町69.9
59愛知県蟹江町78.2
60愛知県飛島村322.0
61愛知県阿久比町87.2
62愛知県東浦町82.0
63愛知県南知多町94.3
64愛知県美浜町91.4
65愛知県武豊町84.9
66愛知県幸田町94.2
67愛知県設楽町110.1
68愛知県東栄町97.4
69愛知県豊根村107.2
国勢調査(2020年)を基に筆者作成

昼間人口が増える自治体

名古屋市の中心部は当然のこと、工業が盛んな飛島村大口町が目立っている。上位10自治体は以下のとおり。

昼夜間人口比率上位10自治体

順位市区町村名昼夜間人口比率
1名古屋市中区348.2
2愛知県飛島村322.0
3名古屋市中村区183.9
4名古屋市東区157.9
5愛知県大口町145.3
6名古屋市熱田区135.2
7愛知県豊山町134.2
8愛知県刈谷市123.5
9愛知県小牧市121.0
10名古屋市港区117.0
国勢調査(2020年)を基に筆者作成

昼間人口が減る自治体

昼夜間人口比率が80を切っている自治体は7つ。岩倉市や尾張旭市など、ザ・ベッドタウンと言えるような街が多くある。

昼夜間人口比率下位10自治体

順位市区町村名昼夜間人口比率
69愛知県大治町69.9
68愛知県知多市76.0
67名古屋市緑区76.1
66愛知県岩倉市76.5
65愛知県扶桑町77.2
64愛知県蟹江町78.2
63愛知県尾張旭市79.2
62愛知県知立市81.1
61愛知県東郷町81.4
60愛知県愛西市81.4
国勢調査(2020年)を基に筆者作成

愛知県全体の地図で
昼間人口比率を見てみる

比率300超は全国的にも激レア

2020年の国勢調査データを愛知県の地図に反映させてみる。昼間に人口が減る自治体は程度に寄らず白色で表示することにした。

名古屋市中心部周辺

名古屋市中区中村区東区が大きく人口を吸収している。当然ながらその周辺は昼間の人口が減ることになる。逆に名古屋市に面しながら昼夜間人口比率が100を超えている自治体は、豊山町、飛島村、東海市、大府市、長久手市の5自治体しかない。
これらの自治体、長久手市以外は大企業があったり、大きな工場があったりと、労働者が移動している様子が推測できる。

長久手市は学生で100超え?

長久手市は市の人口に対して大学が充実している。長久手市にキャンパスを構える大学は、愛知県立大学、愛知県立芸術大学、愛知医科大学、愛知淑徳大学長久手キャンパスの4つ。今はどうか分からないが、過去には日本一平均年齢が若い街だった。東海地方初のIKEA出店やジブリパークの開業など、話題にも事欠かさない街だ。

名古屋市区部に注目してみる

名古屋市の東には住宅街が広がる

名古屋市のみでも地図を作成してみた。

昼間人口が増える区と減る区

地図からも分かるように、昼間人口が増える区が8、減る区が8と丁度半々となった。名古屋市東部は特にベッドタウン的側面が強そうだ。名古屋市誕生後の合併で東へ市域を拡大したが、それが無ければ名古屋市全体の昼間人口は大阪市レベルなっていたかもしれない。

※大阪市の昼夜間人口比率は132.5。名古屋市は111.9。

※この記事の参考とした資料(国勢調査2020

まとめ・感想

愛知県全体で昼夜間人口比率が101であり、岐阜県や三重県から人が流入している。そんな愛知県の中でも、名古屋市中区の比率が非常に高い。
今回のデータからは、名古屋市中区中村区東区が愛知県の中心部だと言えそうだ。

さんちゃん

ぞれぞれ栄・名駅・大曽根という繁華街もありますしね!

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