北陸地震で注目された半島の道路事情。知多半島でイメージしてみる。
元日に発生した北陸の大地震。被害が大きかったのは能登半島だが、半島という地理的な特性が、スムーズな救助や支援を阻んでいた点が印象的だった。
私も過去に輪島や穴水へ自家用車で行ったことがあるから良く分かる。能登半島は、かなり山がちな地形だ。道の選択肢が少ないという弱点は、伊豆半島に近い感覚だと思う。
私が住む愛知県には大きな半島が二つある。知多半島と渥美半島だが、今回は知多半島について考えてみた。
知多半島は、もちろん中央にかけて標高は高くなるものの、さほど山がちな地形というわけではない。有料の高規格道路である南知多道路も主に半島中央部を南北に走る。
道の選択肢も、少なくは無いと思う。特に西は常滑市、東は武豊町までは人口が多いことも影響し、道路網はしっかりと整えられている。
ただし、東は冨貴、西は上野間辺りから道が急激に減り、ほぼ国道247号を通る選択肢しかなくなる。あとは有料道路の南知多道路だけ。意外にも、この区間を越えると、道が少し増える。
この状況を表すように、休日に交通量が増えると、国道が渋滞するから要注意。現状で冨貴辺りまで伸びている県道52号は、どこまで南下してくれるだろうか。
半島を一周する国道が海沿いを通る点では、知多半島と渥美半島は似た状況だが、知多半島には先端付近まで有料道路が整備されている点で、道路事情は大きく異なる。防災面で圧倒的に厳しいのは渥美半島だろう。
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